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松岡農水相が自殺図る、心肺停止状態

松岡農水相・自殺の影響・・・



松岡農水相自殺・・・歴代大臣の自殺は史上初、、

衝撃のニュースが、列島を駆け抜けて、はや一週間・・・

サムライは、とても気になって、大手4社の新聞の、関連記事

をじっくり読み返してみた。。

また、できるだけ、松岡農相・自殺のテレビニュースも注意深く
見るようにしていた。。

◆やはり、「どうして自殺しなきゃいけなかったのか?彼は、身命(自分の命)

に代えて、何を守ろうとしたのか?? 何を、誰に対して詫びたかったのか??」

今となっては、真実は、すべて闇の中、死人に口なしではある。

◆ただ、松岡農水相自殺の各紙記事、ニュースを読み聞きして、分ってきたことが
ある。少なくも一週間前よりは・・・ それは、

・・・・長くなるので、次回に譲る。。

とりあえず、Asashi.Comの関連記事を、読んでみて欲しい・・
(流し読みでいいんで・・・)

■□■松岡農水相が自殺 議員宿舎で首つる■□■


 28日正午ごろ、東京都港区赤坂2丁目の衆議院赤坂議員宿舎1102号室で、松岡利勝・農林水産相(62)が首をつっているのを秘書らが発見、119番通報した。警視庁によると、松岡氏は自殺を図ったとみられる。松岡氏は新宿区の慶応義塾大学病院で治療を受けていたが、午後2時、死亡が確認された。

 赤坂署によると、松岡氏はこの日午前10時ごろまで、宿舎の室内で秘書と話をしていた。その後、出かける予定だったが、正午ごろになっても本人が室内から出てこないため、秘書が、警護に当たっていた警察官と一緒に室内に入ったところ、松岡氏が居間のドアの金具に、布製のひもで首をつっていたという。

 松岡氏をめぐっては資金管理団体の光熱水費や事務所費の不透明な支出や、入札談合事件で理事らが逮捕された農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」に関連する団体からの献金問題など「政治とカネ」をめぐる問題が野党から次々と追及されていた。

 松岡氏の資金管理団体をめぐっては、電気代も水道代もかからない議員会館を事務所としているにもかかわらず、政治資金収支報告書には05年までの5年間に光熱水費計約2880万円がかかったと計上していた。松岡氏は国会で「ナントカ還元水とかいうものを付けている」と答弁したが、その後は「適切に報告している」などと繰り返すだけで具体的な説明は一切避けていた。

 また、議員会館は家賃もかからないのに、年間約2500万〜3300万円を事務所費として支出していたと政治資金収支報告書に記載していた。

 一方、緑資源機構をめぐっては、共産党が、林道などの事業と関係のある7政治団体を含む計9団体が松岡氏に約1億3000万円の政治献金をしていたと指摘している。

 このほか、出資法違反容疑で福岡県警の家宅捜索を受けた会社の関連団体のNPO法人申請をめぐって、松岡氏の秘書が審査状況について照会していたことが発覚。松岡氏の後援者に対し、都内の会社経営者が「松岡氏への資金協力」として渡した100万円が使途不明になっていることが判明するなど、「政治とカネ」をめぐる問題を指摘されることが絶えなかった。

 松岡氏は熊本県出身。69年、鳥取大農学部卒。69年に農林省に入り、天塩営林署長などをへて林野庁広報官を最後に88年農林水産省を退官。90年2月の総選挙で衆院議員に初当選し、当選6回。農水政務次官や衆院農水委員長、農水副大臣など一貫して農林水産畑を歩んできた。

 06年9月の安倍政権発足時に初入閣し、農水相に就任。農水族の中心的な存在として知られ、対中コメ輸出や豪州などとの経済連携協定(EPA)の交渉にあたっての手腕が買われた。安倍首相は「攻めの農政を進めるうえで必要な人材」と評価し、光熱水費問題をめぐっても擁護する姿勢を貫いてきた。

(出典 : Asashi.com2007年05月28日14時21分)


●東京地検幹部、「農水相から事情聴く予定なかった」
2007年05月28日13時49分

 東京地検の幹部は「松岡農水相が自殺を図ったという問い合わせがあるが、全く把握していない。本人を事件の対象としていた事実はない」と話した。別の幹部は「事情を聴いてもいないし、聴く予定もなかった」と話した。

 ある幹部は「テレビの速報テロップをみて初めて知った。大変驚いている。いまの段階で事実確認はできていない」とだけ語った。
(出典 : Asashi.com2007年05月28日13時49分)

現職閣僚の自殺、現憲法下では初2007年05月28日14時24分

 現職閣僚の自殺は現憲法下では初めて。これで戦後の国会議員の自殺者は7人となった。05年に自民党の永岡洋治衆院議員が、98年に新井将敬衆院議員、83年に中川一郎元農相が自殺している。このほか、同年、社会党の松本幸男衆院議員、91年には自民党の名尾良孝参院議員が、それぞれ、病気を苦にしたとみられる理由で自殺している。

 また、45年12月には、戦犯容疑者となった近衛文麿・元首相が出頭直前に服毒自殺した。

 戦中の43年には時の東条英機政権と対立していた中野正剛衆院議員が、憲兵隊からの取り調べを受けたあと割腹自殺したこともある。


●松岡農水相のこれまでの主な答弁
2007年05月28日15時19分

 家賃が不要な議員会館に事務所がある資金管理団体が年間2000万〜3000万円の事務所費を計上していた問題について問われて、「架空のものだとか、付け替えというのは一切ございません」(1月9日、パリで記者団に)

 「政治資金規正法にのっとって報告している。説明責任はすでに果たしている」(1月16日、閣議後の記者会見で)

 「水道は『ナントカ還元水』とかいうものを付けている。暖房なりなんなり、別途そういうものも含まれている。必要な範囲で、確認したものがあれば答える」(3月5日、参院予算委員会で)

 「法律の定めに従ってきちんと対処するのが基本。現行法ではそれ(報告)をもって説明に代えると理解している」(5月23日、衆院予算委員会で)

 緑資源機構をめぐる入札談合事件で、同機構理事らの逮捕を受けて「今の事態を重く受け止めているし、私も所管の大臣としての責任は、きわめて痛切に感じている」(5月25日、閣議後の記者会見で)



●騒然とする農水省 事務次官の定例会見は中止
2007年05月28日15時33分

 28日午後、自殺を図った松岡農水相が死亡した。昨年秋の安倍政権発足以来、緑資源機構をめぐる談合にからむ献金疑惑「ナントカ還元水」問題など、いくつかの疑惑を指摘されてきた。何があったのか。その情報が永田町と霞が関を駆けめぐった。



 農林水産省3階の大臣室と秘書課には、職員らが慌ただしく出入りを繰り返した。事務次官室には20人を超える報道陣が駆けつけ、騒然としている。ある幹部は、現場にいる秘書官から「(松岡氏が)自殺を図った」という報告は受けたと話した。別の幹部は「詳しいことは分からないが、容体は厳しそうだ」と厳しい表情をみせた。

 午後2時から予定されていた事務次官の定例記者会見は、「情報収集のため」中止となった。

 衆院議員赤坂宿舎には報道陣約100人が相次いで駆け付け、施設内への立ち入りを黄色いテープを張って制限する警察官らともみ合いになるなど騒然とした。上空には、報道各社のヘリコプターが数機飛び交った。

 現場にいた警察官の話によると、午後1時すぎ、救急車と消防車が宿舎からサイレンを鳴らさずに出て行ったという。到着時もサイレンを鳴らしていなかったという。

 ニュース速報を見た近くの女性(60)は「いい悪いは分からないけど、松岡さんみたいな強い政治家がねえ……。そういうことをするのかなあ」と驚いた様子だった。宿舎の向かいのマンションに住む男性(60)は「一般市民の感覚からするとおかしなことばかりやっていた。追いつめられたんだろう」と話した。

 松岡農水相は、東京都新宿区の慶応大学病院に救急車で運ばれた。敷地の入り口付近には、報道陣のテレビカメラなど数十台が並び、病院の玄関付近にも駆けつけた報道陣や一般の患者、見舞客らが取り囲んで様子を見守った。


贈賄会社から献金、ナントカ還元水… 松岡氏に疑惑数々2007年05月28日17時09分

 松岡農水相をめぐっては、90年の初当選以来、「政治とカネ」についての疑惑が何度も指摘されてきた。

 98年8月、鈴木宗男衆院議員をめぐる汚職事件で贈賄側となった製材会社「やまりん」(北海道帯広市)側から、200万円を受領していた。やまりん側は、鈴木議員と同様に松岡議員へも林野庁への働きかけを依頼したとされるが、松岡農水相側は疑惑が明るみに出た02年当時、資金の受領は認めたものの働きかけは否定していた。

 松岡氏の事務所は「献金があったのは事実だが、やまりんからいかなる要望も受けていないし、林野庁にいかなる働きかけもしていない」などと説明していた。

 昨秋、安倍内閣発足時に初めて閣僚に就任すると、さらなる疑惑が次々に噴出した。

 まず、福岡県警に出資法違反容疑で捜索された資産運用会社の関連団体WBEFからパーティー券代100万円を受け取っていながら政治資金収支報告書に載せていなかったことが発覚。

 閣僚就任当日に収支報告書を訂正したが、国会や記者会見などで、松岡氏本人は「この団体とは私も事務所も関係が一切ない」と説明し続けた。

しかし、今年初めには、WBEFのNPO法人認証をめぐり、松岡氏の秘書が内閣府に対し、審査状況を照会していた事実も明るみに出た。


松岡氏は「照会はしたのだろうが、はたらきかけはしていない」と説明していた。

松岡氏の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」をめぐる疑惑も浮上した。

家賃や水道代のかからない議員会館だけに事務所を置きながら、多額の事務所費や光熱水費を計上していた。

光熱水費については、国会で「ナントカ還元水をつけている」と答弁。以来、何度も野党の追及を受けたが、そのたびに「法に基づいて適正に処理している」と繰り返すばかりだった。

 最近では、松岡氏が、官製談合事件で東京地検特捜部に摘発された緑資源機構発注の林道調査事業を受注した法人と関係のある団体から、多額の政治献金を受けていたことも判明。共産党は国会で、林道などの事業と関係のある政治団体を含む計9団体が、農水相に計約1億3000万円の政治献金をしていたと指摘していた。

 これに対し、松岡氏は「政治資金規正法に基づいて献金頂いた。適切にご報告申し上げたもの。それ以上申し上げることはない」などと答え、公共事業へのかかわりについて答弁を避けてきた。

 林業土木コンサルタンツやフォレステックなど、今回の官製談合事件で公正取引委員会から職員らが告発されたり、立ち入り検査の対象となったりした公益法人・企業やその代表者が、計852万円を松岡氏側に献金していたことも判明している。

 松岡氏の地元・熊本県阿蘇地域の建設業者は「東京地検特捜部の捜査が県内に及び、地元の業者の間では『松岡氏に捜査が伸びるのではないか』とうわさになっていた。捜査が自分に迫ってきたと思ったのではないか」と話した。



●衆院熊本3区補選は参院選と同日選に
2007年05月28日18時27分

 松岡農水相の死去に伴い、松岡氏が選出された衆院熊本3区は補欠選挙となる。補選は7月22日に予定される参院選と同日選挙になる。

   ◇

 松岡氏の死去により、衆院の新たな勢力分野は次の通り。

 自民党305▽民主党・無所属クラブ112▽公明党31▽共産党9▽社民党・市民連合7▽国民新党・そうぞう・無所属の会6▽無所属8▽欠員2



農水相の臨時代理に若林環境相 官房長官発表
2007年05月28日19時22分

 塩崎官房長官は28日夕の記者会見で、自殺した松岡農林水産相の後任人事について、若林環境相を同日付で臨時代理に置くと発表した。安倍首相は同日夜、記者団に「農林水産業の改革に情熱を持って取り組むことができる人を選びたい。認証式の日程も考慮に入れながら決定したい」と語り、当面は臨時代理でしのぎながら適任者を選ぶ考えを示した。


海外メディア「スキャンダルの最中に自殺」と松岡氏報道2007年05月28日20時35分

 松岡利勝・農林水産相の自殺について海外の主要通信社は28日、一斉に「スキャンダルの最中に自殺」といった東京発の記事を配信した。

 ロイター通信はNHKが死亡の速報を流した直後、それを引用する形で速報。続報で一連のスキャンダルに言及し、「自殺は、安倍政権の支持率が発足以来最低レベルに落ち、7月の参院選で与党陣営が過半数を失いかねない状況の中で起きた」と解説した。

 韓国では通信社の聯合ニュースが午後1時過ぎ、「日本の現職閣僚が自殺を図った」と題した速報を配信。ニュース専門テレビYTNも、松岡氏が病院に搬送される画像を交えて事件を報じた。

 有力紙・東亜日報の徐永娥・東京支局長によると「日本の現職閣僚の自殺は、韓国でも驚きをもって受け止められている」という。「松岡氏のカネをめぐる疑惑を安倍首相はかばってきた。自殺は安倍内閣に政治的な打撃を与えるだろう」とする解説記事を本社に送った。

 ドイツでは、主要国首脳会議(G8サミット)などに続いて松岡農水相のニュースが伝えられた。公営放送ARDは昼のニュースでスキャンダルの渦中にある農水相が自殺したと、現場の映像を流しながら伝えた。


正念場のWTO交渉に影響も 農水族重鎮の松岡氏自殺2007年05月28日21時27分

 松岡農林水産相が自殺したことで、協議が正念場を迎えている世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)や農政改革などに影響が出そうだ。有力な農林族議員の一人として存在感を発揮してきた松岡氏を失い、農水省は衝撃を受けている。

 「いま、農業の改革に我々は挑んでいる。農林水産業の改革に情熱を持って取り組むことができる人を選びたい」

 松岡氏の後任人事について、安倍首相は28日、首相官邸で記者団の質問に、そう答えた。

 同省の小林芳雄事務次官も同日夕の記者会見で「課題が多い中、精力的に仕事に専念されていた。信じられない」と、沈痛な面持ちで話した。

 農水省が抱える課題のうち最も大きいのは、年内の最終合意を目指しているドーハ・ラウンドだ。松岡氏とともに、WTO交渉に臨んできた甘利経済産業相も「(松岡氏は)大事なパートナーで、極めて有能な農業担当大臣。非常に残念だ」と動揺を隠さなかった。

 松岡氏は、農水相就任前から農林族議員の立場でWTO交渉にかかわってきた。農水省幹部は「知識も経験もあり、各国の閣僚と渡り合える松岡大臣を失った痛手は大きい」という。

 同省の別の幹部は「交渉力よりも、松岡氏が期待されたのは農林族議員としての存在感だった」と語る。政治とカネをめぐる問題が国会で追及されても、安倍首相が松岡氏を守ったのは、「WTO交渉が日本に不利な条件で妥結した場合、反発する農協を抑えられるのは、松岡氏のほかにいないからだ」と説明する。

 WTOの農業交渉では4月末、日本に厳しい内容の議長文書が公表された。国内農業保護のため高関税をかける重要品目の数について、議長文書は全品目の5%以下に抑えるよう明記した。日本は最低でも10%を要求してきただけに、国内農家の危機感は強い。

 このまま合意すれば、重要品目の関税率の大幅削減や撤廃を受け入れざるを得なくなるとみられ、同省では「参院選を控え、松岡氏でなければ安倍政権がもたない」との声も漏れていた



●緑資源機構で「松岡氏の取り調べも予定もない」と首相
2007年05月28日21時31分

 安倍首相は28日夕、入札談合事件で理事らが逮捕された農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の関連団体と松岡農水相との関係が指摘されていることについて、首相官邸で記者団に「ご本人の名誉のために申し上げておくが、緑資源機構に関しては捜査当局から『松岡大臣や関係者の取り調べを行っていたという事実もないし、これから取り調べを行うという予定もない』と発言があったと聞いている」と語った。




●地元後援会 「こんなこと起きるとは」 松岡氏自殺2007年05月28日22時22分

 「とにかく驚きという一言に尽きる」。昼のテレビニュースで自殺を知った熊本県の潮谷義子知事は率直に驚きから口にした。25日に羽田空港で偶然すれ違い、あいさつを交わし合ったばかり。「農業については政策通だった。大臣就任時に、ほとんど紙を見ずに答えていたのが印象に残る。FTA(自由貿易協定)などの問題では、世界の中で農業政策の面から日本の立場を示して下さった」と地元選出の有力議員の死を悼んだ。

 地元の「松岡後援会」の今村輝昭会長は「こんなことが起きるとは思っていなかった。残念の一言」と肩を落とした。

 後援会幹部の一人が悔しさをにじませながら補った。「みんなよってたかって悪いことを言うが、そんな人じゃない。先生がどれだけ日本の農業のことを考えていたか」



●緑資源機構 元理事「事件、政治家にも」 松岡氏自殺2007年05月28日22時23分

 林野庁出身の松岡農水相の自殺。同庁を含む農水省や緑資源機構の関係者は、慌ただしさのなか、松岡氏の影響力と自殺への衝撃を口にした。

 「林野行政の後ろ盾だった。ここまで頑張って、大臣までのぼりつめて、築き上げてきたのになぜ……」。林野庁のある関係者は言葉を詰まらせた。「彼の政界での師匠は故中川一郎氏。中川氏も首をつって自殺した。これ以上、党に迷惑をかけると党にも申し訳ないという気持ちがあったのではないか。切腹するつもりで自ら命を絶ったのだろう」と無念さをあらわにした。

 農水省の小林芳雄事務次官は各省の事務次官会議から農水省へ戻った正午すぎに自殺の一報を受け、慶応大学病院へ向かった。午後4時から記者会見。「信じられない思い。それに尽きます」と印象を話した。

 「輸出促進とかバイオマスとか21世紀型農業に取り組んでいこうと、方向をリードされてきた。外交の交渉力もあり、功績、役割は非常に大きかった」と述べた。

 最後に会ったのは先週末の25日。松岡農水相はこのところ、世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉で海外への出張がたて込んでいたが、特別に普段と変わった様子には気付かなかったという。

 一方、官製談合事件の舞台となった緑資源機構。理事と課長の逮捕に加え、二重の衝撃となった。ある機構関係者は「いずれ逮捕されることを感じて自殺したのかもしれない、と思った」と驚きを抑えた様子で話した。また、別の機構関係者は「捜査が地元に及んで、追い込まれたのだろうか」と話す。独占禁止法違反容疑で逮捕された高木宗男元理事は逮捕される前、「(談合事件が)いずれ政治家に及ぶのでは」と話していたという。

 テレビの速報で松岡氏の自殺を知ったという、元機構職員は「あぜんとした。順序としては、自殺よりも大臣をやめる方が先だったのではないか」と、「無責任さ」を指摘した。

 ある元秘書は「何事にも確信を持っていた。だからこんなことは予想もしていなかった。本当によく勉強していた人だった」と残念がった。

 また、自殺が及ぼす影響については「族議員としての影響力はあった。林野行政全体への影響は少なからずあるのではないか」と分析した。


松岡農水相自殺での安倍首相の発言(要旨)2007年05月28日22時37分

 松岡農水相自殺を受けた28日の安倍首相と記者団の主なやり取りは次の通り。

 ◆1回目(午後3時半)

 ――今の気持ちは。

 大変残念です。慚愧(ざんき)に堪えない思いです。ご冥福を心からお祈り申し上げたいと思いますし、残された奥様はじめ、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げたいと思います。

 ――こうした事態になった理由は。

 いま、きょうの段階で何とも申し上げようがない。軽々に推測でものを申し上げるべきではないと思っています。

 ――遺書の内容を把握しているか。

 まったく存じ上げません。いまの段階でまったく知りません。

 ◆2回目(午後6時)

 ――(自殺が)政権に与える影響は。

 有能な農水相でした。それだけに当然、内閣へ、また政権への影響は大きいと思っています。

 ――松岡氏は「政治とカネ」の問題や緑資源機構との関連性を国会で追及されていた。

 ご本人の名誉のために申し上げるが、緑資源機構に関しては捜査当局から松岡大臣や関係者の取り調べを行っていた事実もないし、行う予定もないという発言があったと聞いている。光熱費、事務所費の問題等については松岡さん個人の問題に帰することなく、我々政治家が襟を正していかなければ。ルール作りをしっかりと行うことで責任を果たしていきたい。

 ――現職閣僚が自殺という手段を選んだことについてどう思うか。

 大変残念です。また私は総理として当然責任をもって任命を致しました。この任命責任者として責任の重さを改めてかみしめています。
 ――責任を感じているということか。

 私は任命権者ですから当然、総理として私の内閣の閣僚のとった行動に責任を感じています。

 ――その責任はどう果たすのか。

 今後、農林水産分野の改革を進め、また食の安全をしっかりと確保することによって果たしていきたい。

●同僚議員ら弔問相次ぐ松岡氏自殺2007年05月28日23時18分

 衆議院第1議員会館の松岡氏の事務所には弔問客が相次いだ。

 渡辺公務員制度担当相や大島理森元農水相、深谷隆司元通産相ら同僚議員らも姿を見せた。渡辺氏は23日に官邸で開かれた立食パーティーで松岡氏と同席したという。「一人でぽつんと立っていた姿が印象に残っている」と語った。

 所属派閥の代表である伊吹文科相は仮通夜に参列した。「下がっていた(内閣)支持率が回復してきただけに、(報道機関の)何社かの調査で支持率が下がってきたことについても松岡さんの気持ちの中に何らかの影響があったのかな、という気はします」と推測した。

 伊吹氏は松岡氏の自殺後、松岡氏の妻と話したという。妻は「みなさんにたくさん助けていただいてご迷惑をかけて、今日もまた遅くまで申し訳ありません」と話していたという。

 伊吹氏は妻について「恨みがましいことやつらいようなことは一言も言っていなかった」と話した。




●政治とカネ幕引き懸念 与党も説明不足指摘 松岡氏自殺2007年05月28日23時33分

 松岡農林水産相の自殺は政界に様々な波紋を広げた。「政治とカネ」をめぐる問題で疑惑を残したまま逝ってしまったため、参院選への悪影響を懸念する与党幹部からは「説明責任を果たしてほしかった」と、突然の死を責める声も漏れた。

野党各党は、松岡農水相を任命し、その後もかばい続けた安倍首相の政治責任を指摘し、「政治とカネ」の問題が幕引きされないように追及し続ける姿勢を鮮明にした。

 「緑資源機構その他のこともあるようだけど、心配があったら、また相談しようよ」。松岡氏と同じ伊吹派の伊吹文部科学相は25日の閣議で隣の松岡氏にこう語りかけた。松岡氏は「いろいろまた相談させていただきます」と答えたという。「政策以外のことでどういう心配があったか語らないまま亡くなられたことは非常に残念だ」と伊吹氏は述べた。

 同じく伊吹派の河村建夫政調会長代理は「半月ほど前、大臣室で『大変だね』と言ったら『おれも還元水のことなんか言わなきゃよかったけど、本当に還元水、あそこに引いているからなあ』と言っていた。今思えば、気にやんでいたと思う」と振り返った。

 しかし、松岡氏は今国会で「政治とカネ」をめぐる問題で追及され続けてきただけに与党内の視線も複雑だ。

 久間防衛相は「誰しも脇が甘いと言えば甘いが、もう少し脇を詰めておけば、という思いはする」と指摘。松岡氏の説明を不十分だとしてきた公明党の北側一雄幹事長は「不十分なまま終わってしまったことをどう思うか」と記者団に問われ、「残念だ」とのみ答えた。

 一方、野党各党は、批判の矛先を安倍首相に向けている。

 共産党の市田忠義書記局長は会見で「安倍首相は一貫して松岡氏をかばい続けた。松岡農水相が追い込まれるようになった背景、原因を首相として国民に明らかにする責任がある」と語った。

 社民党の福島党首は「安倍首相には、任命責任と、きちんと説明をさせるなり辞めさせるなり責任があるのに何の対処もしなかった。ここまで追い込んだのは安倍首相の責任だ」と批判した。

 国民新党の亀井久興幹事長は「よほど思い詰めた結果だと思うが、政治家として堂々と国民の前で説明をしてほしかった。首相の任命責任は当然ある」。民主党の鳩山由紀夫幹事長も「政治とカネの問題は国民の不信を買う最大の要因だったから、なおざりにはできない。国民が許すと思わない」と強調した。

 新党日本の田中康夫代表は「緑資源機構の談合問題をはじめ農林水産行政のあり方が問われている今こそ、松岡氏にはその豊富な知識と経験を生かして、最後まで責任を取って陣頭指揮を執り続けていただきたかった」とのコメントを発表した。


松岡農水相自殺 かばった末、首相沈痛
2007年05月28日23時46分

 「政治とカネ」をめぐる疑惑の渦中にいた松岡農林水産相の自殺は、安倍政権にとって強烈な打撃だ。与党幹部も「痛撃だ」と悲痛な声を上げ、野党は松岡氏をかばい続けた首相の任命責任追及に拍車をかける。「消えた年金記録」問題で痛手を負い、さらに追い打ちをかけられた政権を立て直す方策はあるのか。安定軌道に入ったかに見えた政権の足もとは、一転してぐらつき始めた。

■「任命責任感じる」

 衝撃の大きさを隠しきれない様子だった。

 28日、首相は松岡氏の自殺について「残念だ。慚愧(ざんき)にたえない」と記者団に繰り返した。「任命責任の重さを改めて感じている。私は松岡大臣の任命権者。当然、責任を感じている」「有能な農水相だっただけに、政権への影響は大きい」とも語った。

 慚愧の意味は「恥じいること」。首相周辺は「こういう結果に至ったことへの自らの責任を、この言葉に込めた」と解説する。

 与党にも激震が走った。昼の会見で、記者の質問で情報に初めて接した自民党の石原伸晃幹事長代理は、目をむいて「エッ」と絶句。中川秀直幹事長も「ひとつの衝撃だ」と語った。

 もともと、松岡氏が自殺する前から、首相官邸や与党は危機感に満ちていた。

 社会保険庁改革法案の採決にからんで注目された「宙に浮いた年金」問題が反発を浴び、内閣支持率が急落。その情報が流れた日曜日の27日、首相は中川幹事長に電話をかけ、救済策の議員立法を前倒しして今国会に提出するよう、急きょ指示したほどだ。中川昭一政調会長は「松岡さんのショックな情報と社保庁のおそまつな話と、ダブルで落ち込みやすい状態になりますな」と記者団に漏らした。

 ただ、政権にとっては松岡氏の自殺のダメージはより重い。光熱水費問題などの疑惑が取りざたされた松岡氏を、首相はかばい続けたからだ。与党内から松岡氏の交代を含む内閣改造の声があがっても、一貫してはねつけた。緑資源機構の理事らが逮捕された24日も「攻めの農政を進めるうえでも、私は必要な人材だと判断している」と述べたばかりだった。

 自民党の舛添要一参院政審会長は「死者にむち打つわけではないが、悪口を言う人は『自殺したというのは黒だったんですね』ということになりかねない」と語る。その松岡氏を首相がかばってきたことの意味は重い。

 政権の立て直しは容易ではない。

 「国民の視点に立ってできることはすべてやる。わかりやすい説明が大事だ」。28日夕の自民党役員会。全員で黙祷(もくとう)し、首相は党役員らにこう語り、まずは年金問題の解決に全力を注ぐよう指示した。とはいえ、政府・与党が25日に発表した救済策を上回るような抜本的な具体案は浮かんでいない。

 「政治とカネ」の問題についても、国民にアピールできる新たな手だてがあるわけではない。首相は28日、記者団に「ルール作りをしっかり行うことで責任を果たしていきたい」と語り、今国会に提出する政治資金規正法改正案の成立をめざす考えを示すほかはなかった。

■野党、世論を見極め 「年金」さらに攻勢

 「事務所費や水道光熱費に加え、緑資源機構の官製談合をめぐる捜査が進んでいる。国民の税金をまともに使ったのかどうかの問題だ。松岡さんの自殺で消極的になることは全くない」。28日、民主党の菅直人代表代行は、ひるむことなく「政治とカネ」の追及を続ける考えを強調した。

 「法にのっとって報告している」と繰り返す松岡氏を攻めあぐねていた同党にとって、松岡氏をめぐる疑惑追及は、本人の死でいっそう困難になった。ただ、23日の衆院予算委であった「政治とカネ」の集中審議から、松岡氏をかばう首相の姿勢をあぶり出すことに軸足を移しており、自殺をきっかけに首相批判を強めていく構えだ。

 また、制度見直しでも与党との違いを見せつけたい考えだ。与党は29日にも、資金管理団体の1件5万円以上の経常経費に領収書添付を義務づける政治資金規正法改正案を提出する。この案を「ざる法」と批判してきた民主党の政治改革推進本部幹部は「松岡さんの問題とは切り分けて考えてきた。政治資金制度改革はこれまでどおりだ」と反対姿勢を変えない考えを示した。

 ただ、参院選までの2カ月間、「政治とカネ」で攻め続けられるか、民主党幹部もつかみかねている。「亡くなった松岡さんを攻めるのは得策ではない。自殺を世論がどう受け止めるか、慎重に見極めないといけない」。28日、党国対幹部同士の話し合いでは、こんな意見も出た。

 こうしたことから、民主党はこれまで以上に「年金」を前面に掲げる方針だ。「消えた年金記録」問題は同党が繰り返し指摘して火を付け、週末の世論調査でその効果が表れた、と手応えを感じているのだ。

 28日夕、小沢代表が鳩山由紀夫幹事長に指示したのも「年金」だった。「年金で相当厳しくやるべきだ。国民のみなさんが年を取った時、安心して暮らせる年金がぼろぼろになっている。きちっと受け止めて、行動で示すべきだ」


松岡農水相の通夜・密葬は地元熊本で2007年05月28日23時59分

 松岡農水相の仮通夜があった東京都新宿区須賀町14の1の「四谷たちばな会館」では、29日午前8時から正午まで弔問を受け付ける。

同日正午に出棺、遺体は霊柩(れいきゅう)車で国会議事堂や自民党本部、農水省などを回って、飛行機で地元の熊本に運ばれる。通夜は同日午後8時から、密葬は30日正午から、いずれも熊本県阿蘇市内牧166の浄信寺で営まれる。喪主は妻初美さん。


松岡農水相の自殺、参院選控え安倍政権に打撃
2007年05月29日01時34分

 自殺を図った松岡利勝・農林水産相は28日午後2時に死亡が確認された。これを受けて安倍首相は「任命権者だから当然、総理として閣僚の行動に責任を感じている」と自らの任命責任に言及、松岡氏をかばい続けてきた首相の政権運営に影響が及ぶのは必至だ。

朝日新聞が松岡氏の自殺前の26、27両日に実施した世論調査では内閣支持率が36%に急落し、発足以来の最低を記録。ずさんな年金記録管理の問題に加え、松岡氏の自殺で「政治とカネ」にまつわる不明朗な印象が強まるのは避けられず、参院選を前に安倍政権は厳しい局面に立たされている。



 安倍首相は28日夜、首相官邸で記者団に「農業改革に熱心に取り組んでいただいただけに、本当に残念だ」と語り、無念さをにじませた。

 「農政に必要な人材」という首相の評価は、松岡氏への辞任要求や与党内の内閣改造要求をかわす理由であるとともに、閣僚を守る姿勢が政権の求心力維持につながるとの思いがあった。

 松岡氏の疑惑が浮上した際、周囲に支持率低迷の原因だと指摘された首相は「だから(政治資金の)透明性を高めるようにしたらいい」と反論。政治資金規正法改正案の今国会提出の道筋をつける一方で、松岡氏を守り続けた。その背景には、昨年末に佐田行革担当相を辞任させて内閣の求心力低下を招いた「教訓」(側近)がある。

 こうした強気の政権運営で内閣支持率は4月以降、上昇局面に転じ、最近は「半年たったころから、だんだん仕事に慣れてくることもあった」と余裕すら見せていた。

 だが、現職閣僚の突然の自殺という事態は、年金記録のずさんな管理問題で内閣支持率が急落する中、政権イメージの悪化につながるのは確実だ。

23日の衆院予算委員会での「政治とカネ」をめぐる集中審議で、首相は野党からの責任追及に防戦一方になりながらも松岡氏を守ったばかり。その松岡氏を失ったことは、これまでの強気の政権運営の破綻(はたん)を示すとともに、首相の任命責任が問われる可能性が強まったことを意味する。

 朝日新聞の連続世論調査では、松岡氏の政治資金をめぐる問題について「国会はもっと解明に取り組むべきだ」と80%が回答。ずさんな管理が問題化した「年金」への関心も根強い。


 年金問題では当初、野党側の追及に「与党は3分の2の議席があるから押し切れる」(首相周辺)との見方も根強かったが、局面は変わった。首相は「できることはすべてやるように」と指示するなど、強気の政権運営から一転、焦りも見せ始めている。

 「政治とカネ」の問題では「野党も攻められなくなるだろう」(政府高官)と幕引きを図る声も出ているが、野党は追及する姿勢を崩していない。「松岡さん個人の問題に帰することなく襟を正す」と語る首相の対応が、参院選への影響に直結する可能性がある。

●首相らに封書6通と便箋2枚の遺書 松岡農水相自殺
2007年05月29日03時13分

 衆議院赤坂議員宿舎で自殺した松岡利勝・農林水産相(62)の居間に、安倍首相や農水事務次官らにあてた封書入り6通と便箋(びんせん)2枚の遺書が残されていたことが28日、分かった。警視庁の検視で、死因は首が絞まったことによる窒息死と判明。遺体の状況から、同日正午過ぎに発見される直前に、首をつったとみられるという。

 関係者によると、遺書はすべてボールペン書きで、居間のテーブルの上にそろえて置いてあった。封書入りは安倍首相と農水事務次官、秘書官、親類の景山俊太郎参院議員らあてで、「親展」とあり、裏に本人の署名があった。あて名は縦書きだった。

 便箋はA4判の農水省のもので、2枚とも横書き。うち1枚のあて先は「国民の皆さま、後援会の皆さま」で、28日の日付と本人の署名があり、「不徳の致すところで申し訳ない。ご迷惑をおかけしておわび申し上げます。あとはよろしく」との趣旨がしっかりした文字で書かれていた。ただ、指摘されている一連の問題や疑惑への言及はなかったとされる。

 もう1枚の便箋には「内情は家内が知っています。あとどこに何があるかは探さないでください。そっとしておいてください」との内容が書かれていたという。

 警視庁の調べでは、松岡氏は発見時、パジャマ姿で、玄関から遺書の置いてあった居間に入るところにあるドア上部の角に、直径数ミリの布製のひもをくくりつけて首をつっていた。足元には高さ約30センチの脚立が残っていたという。

 松岡氏はこの日、農水省内で午後0時15分から打ち合わせが予定されていたが、正午ごろになっても外に出てこなかったため、秘書官らが部屋を訪ねた。応答がなかったため、秘書に鍵を持ってこさせて玄関を開けて中に入ったという。

 遺書について、景山参院議員は「ノーコメント」と話した。



●鈴木宗男氏、松岡氏に「おわび勧めた」とHPに記す
2007年05月29日03時13分

 鈴木宗男衆院議員は28日、自身のホームページで、自殺した松岡農水相について以下のように記した。

(一部略)

    ◇

 農林水産省のまだ肩書のなかった役人時代からの、35年にわたる付き合いだったが、何ともあっけない永遠の別れだ。

 24日夜、会合で話したのが最後となった。私は松岡大臣に「あす決算行政監視委員会で私が質問するから、国民に心からのおわびをしたらどうか。

法律にのっとっている、法律に基づいてきちんとやっていますと説明しても、国民は理解していない。ここは国民に土下座し、説明責任が果たされていませんでしたと率直に謝った方がいい」と進言したら、力なく「ありがたいお話ですが今は黙っていた方がいいと国対からの、上からの指示なのです。それに従うしかないんです」と、弱気な言いぶりだった。

 私はなお、「これからも何かにつけこの話は続くので、早く国民に正直に説明した方が良いと思うよ」と重ねて話すと、「そこまで言ってくれるのは鈴木先生だけです」とほほ笑んでくれた。

 私自身なんとなく松岡さんの胸の内がわかる。私が逮捕されるまで、毎日の様に励ましの電話をくれた松岡さんだった


松岡農水相のひつぎ、熊本へ 農水省などで送り出し
2007年05月29日11時38分

 松岡前農水相の遺体は29日正午、仮通夜が営まれた東京都新宿区の「四谷たちばな会館」を出棺した。霊柩(れいきゅう)車で国会議事堂や自民党本部、衆議院第1議員会館、農水省などを回った。その後、羽田空港から夕方の便で故郷の熊本へ向かう予定。

 これに先立ち、午前10時過ぎから始まった参院農林水産委員会では、加治屋義人委員長(自民)が冒頭、「昨日、松岡大臣がご逝去された。誠に哀悼、痛恨の極みだ」と述べ、全員で約20秒間、起立して黙祷(もくとう)した。



●参院選、政権運営に影響 「危機感」示す発言相次ぐ
2007年05月29日12時18分

 松岡前農水相の自殺から一夜明けた29日、安倍内閣の閣僚や与党幹部から、夏の参院選に向けた政権運営への危機感を示す発言が相次いだ。

 渡辺行革担当相は閣議後の記者会見で「政権運営に全く影響がないとは言えない」と述べた。

 農水相の臨時代理を兼任することになった若林環境相は「参院選にかなりの影響が出てくるだろうと危惧(きぐ)している。政府・自民党一体で政権の責任を負っているわけだから、自民党に厳しい風があるだろうと予測している」と語った。

 閣議では、安倍首相が冒頭に「松岡大臣が道半ばで亡くなられたことは誠に痛恨の極みだ」と述べた。

 この日開かれた自民党役員連絡会では、丹羽雄哉総務会長が「こういう事態だが、一致結束して乗り越えて参院選に挑んでいきたい。年金問題も国民に分かりやすくすべきだ」と指摘した。


●「進むもひくも地獄だったのでは」…閣議後の閣僚ら
2007年05月29日16時13分

 29日の閣議後の記者会見では、閣僚らが「同僚」の松岡前農水相の身の処し方について、次々と感想をもらした。

 溝手国家公安委員長は「同情は禁じ得ないがそういう方法(自殺)がすべてではないと思う」と語った。

 「カネの問題は致命的な問題につながる。十分気を付けないといけないと絶えず自戒している」とも述べた。松岡前農水相が追及され、「ナントカ還元水」と

発言した参院予算委員会で、溝手氏は松岡氏の隣の席だった。「(答弁から)帰ってきてブツブツつぶやいていた。よくわからない、状況が把握できていないと。

そのときの印象は強烈に覚えている」

 久間防衛相は「進むもひくも地獄という思いだったのではないか。辞めるのは簡単でしょうが、そうもいかないのでしょう」と推し量った。

 甘利経済産業相は自殺について「正しいやり方とは思わない」と前置きし、「彼なりの責任の取り方だったのかと思う。極めてつらい、残念なことだ」と続けた。

 冬柴国土交通相は「大変苦しみ、悩み、逡巡(しゅんじゅん)しながらの結論であったのだろうけれども、本当に残念だった」と話した。

 農水相の臨時代理に就任した若林環境相は「政治家の自らの進退は自ら律することでありますから、松岡さんには松岡さんの思いがあったんでしょう」と述べた。

 一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日の役員会で「政治とカネ、官製談合、政治不信の問題はしっかり今後も議論し、追及すべきところはしていく」と述べた。


●安倍首相あての遺書「農政必ず発展」
2007年05月29日20時59分

 安倍首相は29日夜、自殺した松岡前農林水産相が首相にあてた遺書の内容を明らかにした。首相は「今日遺書を受け取った」としたうえで、「大変短いものだった。『ありがとうございます』という言葉と『日本の農政について、この道を行けば必ず発展をしていく』という趣旨が書かれてあった」と説明した。首相官邸で記者団に語った。

 首相は遺書の文面について「松岡大臣の大変無念なお気持ちが伝わってきた」と語った。また、松岡氏の事務所費問題については遺書では触れていなかったという。
 遺書の内容を明かしたことについて、首相周辺は「私信だから内容を明かしたのは首相の判断。話さないと何か隠していると疑われる」と説明。「遺書に政治とカネにまつわる話はない。ただ松岡さんのご家族に関する部分があって、そこは話さなかった」と述べた。


松岡・前農水相の葬儀始まる 熊本・阿蘇市
2007年05月30日13時35分

 自殺した松岡利勝・前農水相の密葬が30日正午から、故郷の熊本県阿蘇市の実家に近い浄信寺で営まれた。喪主は妻初美さん(60)。国会日程などで安倍首相は参列できなかったが、昭恵夫人が訪れた。的場順三官房副長官や羽田元首相、中曽根弘文・元文相、地元選出国会議員や同県の潮谷義子知事らも参列。午後1時半すぎに出棺した。


松岡前農水相の葬儀には、朝から大勢の会葬者が訪れた=30日午前10時23分、熊本県阿蘇市内牧の浄信寺で
 浄信寺では早朝から後援会関係者らが準備に追われ、数時間前から訪れる弔問客もいた。同県菊池市の酪農家の男性(57)は「悲しいだけだ。疑惑はあったが、われわれ農家にとって完全に信頼の置ける人だった」と話した。

 遺族あいさつで初美さんは「多数ご参列いただき、松岡にとって身に余る光栄と思う。62年の人生を全力で走ってきた。好きな仕事を好きなようにやって総理にも認められ、満足と思う」と述べた。

 安倍首相の弔辞は昭恵夫人が代読した。「松岡さんが道筋をつけた農政改革を引き継いでいく」

 「ナントカ還元水」などの事務所費問題や緑資源機構などの疑惑が持たれる中での死について、潮谷知事は「死を選ばなければならなかったことを重く受け止めたい」と話した。

松岡農水相、自殺

松岡農水相が自殺、、って真相は闇の中を許しちゃイカンぜよ!!



◆世相斬りサムライとしては、武士の情けで、死者に鞭打ちたくはない。

ただ、多くのブローガーの皆さんが言及されているように、松岡農水相個人がどうの、といった問題以前に、「この国の体質、体制」は一体どうなっているんじゃ!!

ということじゃ。

なになに、石原慎太郎が、「死を持って償った、、松岡はサムライだった」って言ったって???

もし、ほんとうなら、

ふざけんな!!!

サムライちゅうう言葉を使い間違っている。明らかに。

死をもって尊しとす。

とは、武士道の本質だが、何かを隠し、墓まで真実を隠し持っていくのが、サムライじゃああねえ。

自らの私利私欲、自ら属するグループに損害を与えようが、裏切り者の謗り(そしり)を受けようが、

世の大義、とはなんぞや、を腹を据えて考え、常に真実を吐露できる「腹」の決まった人物こそ「武士、サムライ」
の名に値するんじゃ!!

何を考えているんだ!!!

頭がぼけたとしか思えぬ言葉じゃ。


◆ノーブルズオブジェ、、という言葉に端的に表れているように、貴族、武士は、普段は、一般庶民の納税でノホホンと暮らしているようでも、イザ、戦闘となったら、一般市民を、自らの命を懸け、守り、戦う、、

この潔さこそ、騎士道、武士道の本質であろうに。。

松岡氏の遺書に、「死をもって償う、、、」とあったそうだが、死をもって「何を」「誰に対して」償ったのか、、、

全く訳がわからん。。

◆最後に、西郷隆盛の言葉をみんなに贈りたい・・・

「命もいらず、金もいらず、名もいらぬ人は始末に困るなり。

されど、この始末に困る人ならでは、「天下の大事」に任じ難し」


つまり、命を取るぞとか、経済的に苦しめるぞ、いやいや、言うことを聞けば、お金をやるぞ、とか、社会的名声を断つぞ、いや逆に、言うことを聞けば、出世させてやるぞ、、


などと、命、お金、社会的地位、を餌に、脅しても、誘惑しても、ビクともしない人物、、

決して、名声、私利、金銭、名誉などに、心を惑わされず、常に敢然として、決して信念をまげぬ人物。

こうした人物こそ「天下の一大事」を任せられるのだ。

何とも含蓄深い言葉じゃ。

松岡氏のことをとやかく言う前に、我々一人一人が、この西郷どんの言っている人物に近いのかどうか??

胸に手を当てって、日頃の行動を反省すべきなのかもしれぬ。。

我々の心の中にも、松岡氏的なものは、果たして一切なかったのだろうか??

あなたと、わたし、一人一人の心の問題である。


▼関連記事▽

松岡農相自殺、農政停滞懸念も・WTOや農地改革など、政府は松岡利勝農相の自殺を受け、若林正俊環境相を臨時代理に充てるとしたが、農政の停滞を懸念する声は残る。

農政は世界貿易機関(WTO)の農業交渉、米国や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)など課題が山積している。松岡農相は過去数カ月、政治とカネの問題などスキャンダル対応に追われていた。

 松岡氏が残した課題は多い。経済界の要望が強い米国や欧州連合との経済連携協定は具体的な検討にも着手できないまま、韓国の後じんを拝した。

WTOの農業交渉が再び熱を帯びるなかで、旧来型の高率関税などにこだわり、市場開放を渋り続ける日本政府の展望は見えていない。

米欧諸国などにはかたくなな日本を外し、頭越しで秘密裏に交渉する動きも出ているといわれる。(07:01)

(出典 : NIKKEI NET 日経新聞)

           
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